SUP

Stand Up Paddle Board

  

Stand Up Paddle Surfing

スタンドアップパドルボードで波乗り

 

サーフィンの手段としてのSUPの魅力は、テイクオフが早いとか楽であるとか、沖まで漕いで行くのが楽であるなど、楽とか簡単といった言葉が浮かぶことも多いと思います。
それらも確かに大きな利点ではありますが、一番の魅力は波に乗ってからのパドルの役割です。
波に乗ってからのパドルは、スキーのストックのような役割を果たし、パドルのブレードは向きを自在に変えられるフィンとなり、ボード本体の衛星のような小さなボードにもなります。パドルは波に乗る前に便利なだけでなく、波に乗ってから積極的にパドルを使って(波に乗ってからも漕ぎ続けるという意味ではありません)こそ、SUPサーフィンなのです。パドルを有効に使うことができれば、大きなボードを波の上で面白いように自在に操ることができ、危険回避にも役立ちます。

SUPでサーフィンを始める前に

  • サーフィンにはルールやマナーがあります。SUPでサーフィンする場合もそれに従うのは大前提です。
  • 混雑したサーフスポットには絶対に入らないようにしましょう。
  • パドリング技術をしっかり習得し、ボードをきちんとコントロールできるようになってからSUPでサーフィンを始めましょう。
  • 通販などで道具だけ購入して始めるのではなく、信頼できるショップの講習を受けてから始めましょう。
  • ローカルルールでSUPサーフィンを禁止しているサーフスポットもあります。その地域のショップなどを尋ねましょう。
  • 泳げなくてもできないわけではありません。しかしウォータースポーツですから、泳げない人は物理的にも精神的にも危険です。

カヤックやカヌーの経験のある人が波乗りをしたいと思った場合に、パドルの使い方の心得があることはSUPサーフィンにも応用が効き、有利に働きます。
しかし、サーフィンにはルールやマナーがあり、実際にSUPでサーフィンをしようとする前に、まずは一般的なサーフィンのルールやマナーを学ぶ必要があります。また、ルールやマナーだけでなく、そもそもサーフィンとは波に乗った後にどのようなことをする(動きをする)ものなのか、根本的なところを知っておく必要があります。SUPサーフィンだけでなく、普通のボードのサーフィンの動きを動画や実際に海でよく観察して勉強してください。
そして、できればSUPでサーフィンを始める前、または並行して、サーフボード(ショートボード、ロングボード、ファンボードなどの種類は問わず)も経験しておくことも強くお勧めします。
パドルは波に乗ってからもボードのコントロールに大変役立ちますが、当然ながら足を介してボードをコントロールすることは、それ以前に非常に重要な要素です。パドルの補助を借りず(パドルに頼り切らず)に、足を介してボードをコントロールすることを覚えるには、普通のサーフボードでのサーフィンを経験しておくことが理に適っています。また、SUPは他のサーフクラフトとは視点や視界も大きく異なります。周りの人の気持ちや視界、状況を理解しておくといった意味でも、普通のサーフボードを経験しておくことは大切です。

必ず静水でパドリングを練習し、漕ぐことだけではなく、パドリングでボードを十分コントロールできるようになってからSUPで波乗りをしましょう。そうしないと、普通のボードでのサーフィンが上手い人であっても、大きなSUPのボードはただのデカくてコントロールの効かないボードになってしまうこともあり、自分にも周囲に対しても大変危険です。
しっかりとしたパドル操作を習得していれば、パドルサーフクラフトは細かな操作ができるため、むしろ周囲に対しても安全な乗り物になります。

まずは静水でパドリング技術の習得、そしてサーフィンについて学んだり、サーフボードでのサーフィンも経験してから、といった順序になります。

先にお断りしておきますが、以下の文章は正しく読んでいただかなければ、とんでもない誤解を受ける可能性があります。斜め読みや、先入観に従った解釈の仕方で読み進むなど、いい加減な読み方をされるなら、むしろ目を通さないでください
 
安全管理ができるか否か、ルールやマナーを守ることができるかどうかは、本来サーフクラフトの種類の問題ではなく、個人の技術力や知識、モラルの問題です。「〇〇に乗る者」としてひとくくりにするのは間違いです。そして、公の海で、ここで何をして良いとかいけないなどを誰かが勝手に決めて良いわけなどないのですが、ローカルルールでSUPサーフィンを禁止とするサーフスポットは増えてきているようです。安全を考慮してのことだと思います(と信じたい)が、本来自由を愛するはずのサーファーが自主規制を設けたり、「禁止」などという言葉を使うなど、非常に残念な話であると私は思います。
しかし、確かにルールもマナーも守れないモラルのない輩(乗り物の種類を問わず)は存在しますので、反面、腹が立つ気持ちも追い出したくなる気持ちも十分理解できます
それは決してパドルサーファーに限ったことではないのですが、異色なものは目立ってしまうし、ヒトという動物には本能的に異質なものを嫌い、排他しようとするような性質も備わっています。ルール違反やマナー違反など何か間違いをすればもちろん、本当はとばっちりを食らっていたとしても、事故などあれば、「違うモノ」を排除するための絶好の機会となり、ここぞとばかりに槍玉に挙げられやすいのです。
動物の本能的な性質まで変えることなどできません。どっちが正しいと白黒つける問題でもないように思います。
他のサーファーで混雑している場所や、地元のサーフクラブなどがパドルサーフィンは禁止と言っているようなサーフスポットでSUPサーフィンをするのは絶対にヤメましょう。逃げや諦めではありません。トラブルになっても不愉快なだけだからです。対立するのでも逃げるのでも媚びを売るのでもなく、頭とパドルを使いましょう
パドルを持ったサーフクラフトは、素手でパドリングをするサーフボードより移動に関して有利です。空いたところまで漕いで行けば良いのです。一番波のクォリティーの高いスポットで、嫌な空気の中でなかなか波を取れなくて時間を費やすより、多少波のクォリティーが落ちたとしても、人のいないところまで漕いで行って、のびのびとサーフィンする方が、実際波に沢山乗れるし、気持ちも良いものです。せっかく移動に有利なパドルがあるなら、その方が間違いなく得策です。
また、一人が起こした事故やトラブルやマナー違反が、SUPをする人皆の迷惑になってしまいます。そうしたことへの自覚を持って行動することも大切です。
 


「SUPやウェイブスキーやサーフカヤックは、乗り物が大きくてコントロールが効かないから危険」といったような意見を耳にすることもあります。
しかし、しっかりとしたパドル操作を習得していれば、パドルは自分の乗った乗り物を自在に操ることのできる大変便利な道具になります。それは、例えば激流の中で自在にカヌーを操るスラロームの競技などを見れば一目瞭然です。
確実なパドル操作を習得すれば、むしろ危険を回避しやすく、パドルサーフィンは安全です。
確実なパドル操作を習得し、ルールやマナーを守って安全にサーフィンを楽しみましょう。


愛用のSUPサーフィン用ボード、オススメのボード

私が現在最も気に入っていて、ここ数年専ら愛用しているSUPサーフィン用のボードは Laird StandupSurferです。
2016年のSurferは材質(構造)がSemi PVC Bambooのみでしたが、2017年から型は同じで材質(構造)が Full PVC Carbonの Carbon Surferというモデルが加わりました。2017年の私の相棒は、この Carbon Surfer 9'0"です。

Spec

Length:9'0"
Width:29.5"
Thickness:4.0"
Weight(+/-5%):7.3kg
Volume:113L
 
ノーズの丸い所謂ロングボードスタイルのシェイプのボードですが、ゆったりのんびり波に乗るだけのボードではありません。しっかりグライド感を味わえるボードですが、マニューバビリティーも高い、ハイパフォーマンスなボードです。そして、ショートツーリングもこなします。近頃はSUPのボードも性能や用途の特化したものが増えていますが、個人的には、このようなタイプのボードこそ最もSUPらしいボードで、このボードがその最も進化形の一つであると思います。

なんと言っても、この薄いテールが絶妙な乗り味を醸し出しています。
ボードの軽さと相まって、回頭性が良く、小気味の良いターンを可能にしています。

上が17年のCarbon Surfer 9'0"
下が15年のSurfer HP 9'6"


15年までと16年以降ではシェイプが少し変わり、若干最大幅が広くなり、ボリュームも少しアップしています。ですので、15年モデルまでは9'6"に乗っていたのですが、17年モデルでは9'0"を選んでいます。
 
Blongの関連記事  もご覧ください。
 

Laird Standup Surfer 9'6"(旧タイプ)

手前:EPS HP/奥:EPS Comp.


2016年にSurferはシェイプが少し変わったのですが、2016まではこの旧タイプの9'6"をバンブー(奥)、HP(手前)と2代続けて愛用していました。HPは見た目もEPSコアとストリンガーが透けて見えて普通のサーフボードっぽいのですが、乗り心地もサーフボードらしい感じがして大変気に入っていました。このボードは今でも大変気にいっていますので、今後も大事に使い続けたいと思っています。

どちらかと言うと、インフレータブルボードはツーリングボード、リバー用、レースボード、或いは波に乗ることもできるオールラウンドタイプなどのイメージが強く、サーフィン用に作られたボードは稀ですが、これは完全にサーフィン用として作られたボードです。
 
サイズは8'10" x 29" x 3.93"です。
厚さが3.93インチと薄いのですが、生地の貼り合わせやレールに入る特許のRSSシステムというバテン(FRPの芯材)などの構造の工夫によって、6インチの厚みのボードと同じかそれ以上の剛性があります。薄い方が波にレールを喰わせやすく、厚いボードよりサーフィンでは断然高いパフォーマンスを発揮します。
 

 
勿論高性能なサーフィン用のハードボードと全く同じではありません。インフレータブル特有のクセのようなものもありますので、乗り慣れたハードボードから乗り換えると違和感を感じるようなこともあるかもしれません。しかし、決して「なんとなく波に乗れる程度のボード」ではありません。クセを理解し、コツを得てしまえば本格的にしっかりとサーフィンを楽しめるボードです。
 

  • ハードボードより輸送中に壊れるリスクがずっと低い。
    • →飛行機に載せるのも安心。
  • 大きなボードを載せてもらえない飛行機(航空会社の規定や飛行機のサイズによる)やフェリー(高速船など)などもあるが、これなら大抵問題ない。
  • 普通の電車やバスにも乗れて車がなくても運ぶことができるばかりか、背負って歩いて運ぶことができる。
  • ホイール付きの収納バッグはスペースに余裕があり、ウェットスーツや着替えなど、他の荷物も結構入れられる。
  • 宅配便で送ることもできる。
    • →例えば帰りは家にボードを送ってしまえば身軽になれる。
などの特徴は、 遠隔地へのサーフトリップには本当に便利です。
そして、これならハードボードを持っていくのが難しいところ、車では行くことのできないところなどへ持って行き、キャンプしながら楽しむアドベンチャー的なサーフトリップなんてことも可能です。

また、小さくたためるボードで自在にサーフィンすることを想像すると、気分的にも楽しくエキサティングです。サーフトリップだけでなく、勿論普段のサーフィンで使っても楽しいボードです。

 
 
 
 

フィンは付属していますが、USボックス(シングルフィン)なので、好みに応じて選ぶことができます。

 
メーカー希望小売価格は135,000円(税別)です。
Red Paddle Co.のボードは、最高品質でありながら価格は高くないのも大きな特徴です。
インフレータブルボードについての説明は こちらのページもご覧ください。
 
サイズが9'8" x 31" x 3.93"のオールランドタイプのインフレータブルボードですが、サーフィンも十分に楽しめるボードです。
 

構造や作りはWhip同様で、厚みは薄い3.93インチでありながらRSSシステムなどによる高い剛性がありますので、厚みで剛性を上げているボードより断然サーフィンに向いています。そしてもちろんデイツーリングもこなすマルチパーパスなボードです。

 

たためることについての利点などについてはWhipの項目を併せてお読みください。
Whipとの違いを大まかに説明すれば、こちらの方がより万人向けと言うか、より誰にでも乗りやすいタイプと言え、またWhipでは小さ過ぎてしまう人向けでもあります。
長距離ツーリングや、ハードコアなサーフィンが目的ではなく、波があれば波乗りをして、波がなかったり、ない時間帯にはクルージングをしようといった気軽な旅、逆にポータビリティーの高さを活かした秘境へのアドベンチャー的なサーフトリップ、どちらにも向いたボードです。
また、インフレータブルボードの利点は小さくたためることだけではありません。軽く柔らかさがあるので、自分や他人へボードがぶつかってしまったときの危険度がハードボードよりずっと低く、サーフィン初心者にも最適です。SUPサーフィン用の最初の1本としても最適です。

 
メーカー希望小売価格は145,000円(税別)です。
Red Paddle Co.のボードは、最高品質でありながら価格は高くないのも大きな特徴です。

 
これまで4点だったカーゴポイント(バンジーコードを留めるDリング)が、左の写真のように18年モデルから6点に増え、大きな荷物もより積みやすくなっています。
インフレータブルボードについての説明はこちらのページもご覧ください。
 

今年(2018年)は、愛用のLaird Standupのニューモデルがまだ出ていない(18年の製品のリリースは秋になる予定です)ため、私は引き続き17年モデルの9'0" Carbon Surferに乗っていますが、今年は404から大変魅力的なボードが出ています。

 

404のサーフィン用SUPボード

404はサーフィンより、どちらかと言うとレースボードのイメージの方が強いブランドですが、今年はとても良い感じのサーフィン用SUPボードのニューモデルが揃っています。
左:9’6” FLOATER(9’6" x 30” 容量の記載がないのですが多分150Lくらいあると思います)メーカー希望小売価格¥210,000(税別)
中央:9’0” EMPIRE(9’0" x 28” x 3.73” 104L)メーカー希望小売価格¥220,000(税別)
右:8’6” THE ALT(8’6" x 30” x 4.51” 130L)メーカー希望小売価格¥210,000(税別)
FLOATERは以前からあったモデルですが、9’6” は昨年までなかったサイズです。10'6"や11'2"では大きくてサーフィンをするのには持て余してしまったような人にも乗りやすく、中上級者にもグライド感のあるベイシックな動きのサーフィンにとても良さそうなボードです。フォアデッキにバンジーコードもつけらるようになっていて、サーフィンにもちょっとしたツーリングにも使える本当にオールマイティーな感じのボードです。
 
EMPIREとTHE ALTは全くのニューモデルで、中央にカーボンの補強は入っていますが、SUPのボードに多いベニアやPVCが内部にサンドウィッチされていない構造で、普通のサーフボードのようにEPSのブランクスが透けて見えるタイプです。このタイプは重量も軽く、ボードのしなり具合や乗り心地もやはりサーフボードに近い感じがします。
EMPIREとTHE ALTの他に、写真ではALTの裏に隠れてしまっていますが、ALTより先の尖ったショートボードスタイルのSHORTCUT(メーカー希望小売価格は税別¥210,000)という3タイプのデザインがラインナップされています。
EMPIRE・THE ALT・SHORTCUT何れも、SUPでは一般的なフォームのデッキパッドは貼ってありません。ワックス、ヘキサトラクションやクリスタルグリップなどの薄い透明な滑り止めなども選べるようにとの配慮で、デッキパッドは別売りとなっています。またフィンも付属していません。ケチっているのではなくて、このようなボードを選ぶ人ならフィンも好きなものを選びたいと思うものなので、不要になってしまうようなものは敢えて付けていないのだと思います。
 

EMPIRE

EMPIREは、ロングボードスタイルのデザインですが、厚みは薄く、長さが9'0"の場合で容量104Lとボリュームは絞られています。重量も非常に軽く、ロングボードですが身軽で、普通のサーフボードでのライディングに近いパフォーマンスの楽しめるボードです。
サイズは9’0" x 28” x 3.73” 104Lの他に10’0" x 29” x 4.31” 138Lの2種類です。
グライド感のある、よく走るボードです。だらっと乗るだけではなく、ロングボードらしいダイナミックなライディング、スタイリッシュなライディングを楽しみたい、ロングボード好きな人にお勧めしたいボードです。
 

THE ALT

THE ALTの形は、ショートでもロングでもなく、普通のサーフボードで言えば、所謂ファンボードのようなタイプのボードです。性質や乗った感じも全くそんな感じです。
EMPIREより長さは短くても最大幅もテールの幅もEMPIREより広めになっていて、長さに対しての容量もEMPIREより大きく、短めでも安定性は高くなっています。
サイズは、7’6" x 27” x 3.72” 85L、8’0" x 28” x 3.92” 99L、8’6" x 30” x 4.51” 130Lの3種類ありますので、幅広く対応します。
テールの幅も広くてテイクオフも楽チンで、軽くてターンもしやすいボードですが、特に8'6"なら浮力も大きく十分な安定性もありますので、軽い短めのボードに乗りたい一般的な人が、普通に波乗りを楽しむために最適です。とてもバランスのとれた性質を備えたボードだと思います。

基本的にロングボードスタイルのライディングが個人的には好みの私には、ボリュームの大き過ぎないEMPIREの10ft(10ftの長さのあるボードは大抵もっとハイボリュームで、動きもそれなりに重くなってしまいます)が大変魅力的に映りますが、8'6" THE ALTも大変乗りやすく、非常に魅力的なボードだと思います。最初はもっとボリュームのあるボード(平均的な成人男性の場合)で始めることをお勧めしますが、2本目としての万人向けお勧めボードです。ある程度乗れるようになった人にはステップアップに最適で、基本のしっかりできている人には十分なパフォーマンスを発揮しながら、力まずにリラックスしたライディングを楽しめるようなタイプのボードです。
 

他にもRivieraやKazuma等々、オススメのボードブランドはあります。
レベル・目指すライディングスタイル・ご予算等に応じて、個人に合ったボードをご提案いたしますので、ご相談ください。


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