Kayak

Double Blade Paddle Boat

当店は、20年に渡り専門店としてFeathercraft Folding Kayaksを扱ってきましたが、
大変残念ながら2016年11月いっぱいをもちまして、
Feathercraft Folding Kayaksの工場は閉鎖され、生産が終了してしまいました。
しかし、私自身も愛用してきたカヤックですので、
扱い方のノウハウをご提供し、今後ともできる限りの修理等は承ります。
そして、Feathercraftを使ったカヤック旅ももちろん続けていきます。

当店は、20年に渡り専門店としてFeathercraft Folding Kayaksを扱ってきましたが、大変残念ながら2016年11月いっぱいをもちまして、Feathercraft Folding Kayaksの工場は閉鎖され、生産が終了してしまいました。
しかし、私自身も愛用してきたカヤックですので、扱い方のノウハウをご提供し、今後ともできる限りの修理等は承ります。
そして、Feathercraftを使ったカヤック旅ももちろん続けていきます。

Feathercraft Owner's Manual

製造の終わってしまったFeathercraftですが、長年専門店として扱ってきた経緯と、このカヤックへの敬意もあり、私自身これからもまだ愛用するつもりですので、このページではFeathercraftの扱い方や使用する際の注意点などについて解説します。

  • フォールディングカヤックは、傷みやすくて手入れも大変と思われがちですが、そんなことはありません(モノにもよるとは思いますが)。実際私はかなり合理主義なタイプですので、組み立てや手入れがあまり面倒だったら長年Feathercraftを愛用することなどなかったと思います。
  • 無神経で雑な扱いをしていれば、それが自分へ跳ね返り、後の手入れや修理の手間が何倍にもなってしまいますが、使用中に少し注意していれば、使用後の手入れにそんなに手間がかかるわけでもなく、長く使うことができます。
  • 当店は基本的に海が専門で、私自身がFeathercraftを使用するフィールドはほぼ海なので、内容は海での使用が中心になっています。
  • 組み立て方のコツや注意点なども、ご購入いただいた際にご説明してきました(当店でご購入いただいた方は、もちろん再度訊いていただいても結構です)ので、ここでは詳しく解説はしておりません。
  • 扱い方と言っても、ここではカヤックの乗り方やパドリングのテクニック、ナビゲーションの方法など一般的な知識・技術については記載していません。必要な方は、別途講習などを受けてください。

組み立て〜出艇するまで

Maintenanceは、使用後の手入れだけではありません。使い始めるときから少し注意深くなっていれば、後が楽です。

  • なるべく地面が平らなところを選びます。
  • 地面はアスファルトやコンクリート、芝生などが適しています。
  • 砂地での組み立ては、やむを得ない場合以外は避けましょう。
  • 炎天下で組み立てると、漕ぐ前に無駄に体力を消耗してしまいますので、暑いときは日陰を探すことも大切です。
  • 他人の通行の迷惑にならないなど、社会的常識をわきまえるのも当然です。

船体内に砂が入り込むと、フレームと船体布を擦り合わせるサンドペーパーのような働きをしてしまいます。極力船体内に砂を入れないように工夫をすることで、カヤックが傷むのを随分抑えることができます。
また、入ってしまった砂を出す(掃除する)より、なるべく砂を入れないように注意しておくほうがずっと楽です。カヤックにも自分にも優しくしたいなら、少しだけ神経質になることです。以下のようなことを注意すると無駄に船体内に砂を入れてしまうことを防げます。

  • 組み立てるときも、組み立てた後も、砂のついた足(または土足のまま)で船体内に入らない。
  • 足裏に付いた砂が船体内に落ちるので、なるべく組み立て中にコックピットをまたがない。
  • ペダルの位置を調節するときは、靴底や身体に付いた砂はしっかり落としてからコックピットに入るか、シーソックをつけてからコックピットに入り、コーミングとシ-ソックの間から手を入れる。
  • フレームやその他のパーツをなるべく直接地面の上に(特に砂の上)に置かない。
  • フレームなどに砂やゴミを付けたまま組み立てない。
  • 船体内に入れる荷物は、砂を払ってから入れる。

コンクリートやアスファルトの地面の上などにフレームを雑な置き方をすると、フレームが擦れて傷みます。腫れ物に触るような扱いでなくて結構ですが、放り投げたり、無駄に地面に擦り付けるようなことはせず、少しだけ丁寧に扱って、せっかくなら、なるべく長持ちするように注意しましょう。
組み立て中などに、フレームを地面に突き立てるように置いたりすると、パイプの端にバリが出来てしまったり、ゴミ・砂・土が詰まる場合があるので、地面に立てるのは止めましょう。

一週間以上カヤックを組み立てたままにするなら、フレームパイプの接合部分、エクステンションバーのスライド部分内側など、パイプの重なり合う部分に必ずBoeshield T-9などの保護剤を塗布してから組み立ててください。パイプの重なり合った部分に海水が溜まってしまうと、腐食や塩分の凝結が起こりやすく、酷い場合は分解できなくなってしまいます。
ただし、グリースなど粘性の高い油を塗ると逆に砂を付着する原因になりますので、グリースなどは絶対にフレームに塗らないでください。また、マグネシウム/アルミ合金に適さない、あるいは海水での使用に適さない保護潤滑剤もある可能性があります。Boeshield T-9以外の保護潤滑剤を使用する場合は、販売しているお店やメーカー(当店ではBoeshield T-9しか扱っておりませんので、それ以外の個々の保護潤滑剤が適しているのか否かはお答えできません)にお尋ねください。

ハッチからは、あまり大きな荷物の出し入れはできません。しかし、逆にスキンカヤックは、コックピットから荷物を出し入れすることが出来るので、長尺物(長いドライバッグやテントのポールなど)や大きな物の出し入れができて、ハッチからしか荷物の出し入れのできない隔壁の付いたカヤックより便利です。

  • 左右バランス良く荷物を振り分けるのは重要ですが、重いものはなるべくカヤックの中心近く(コックピットの近く)、そして低い位置に積むようにします。
  • カヤックの先の方まで無駄なく入れやすい円錐形のドライバッグを上手く利用するのが、スキンカヤックでの最も合理的なパッキングのコツです。また、あまり大きなドライバッグや円筒形のものより、薄型のものを重ねる方が無駄なくスッキリ船体内に詰めることができます。
  • カヤックを分解するまで使うことのないようなもの、例えばカヤックの収納バッグなどは、組み立てる時にフレームの一番先の最も荷物の出し入れのしにくい部分に入れてしまうと合理的です。

荷物が多い場合は

組み立てた場所から空荷でカヤックを移動し、水際(出艇する場所)近くで荷物をパッキングしましょう。荷物で重くなったカヤックの運搬は、カヤックも人も傷めます。

密閉性が高いので、そのまま乗るとシーソックはコックピット内で膨らんでしまい、身体にまとわり付いて非常に乗りにくくなってしまいます。
シーソックをはめたら、必ず一旦陸上でコックピットに入り、コーミングからシーソックの脇を少し開けて空気を逃しながらシーソックをなるべく押し広げておいてください。

  1. シーソックをコーミングにはめただけの状態。このままではコックピット内にシーソックが膨らんで非常に乗りにくい。
  2. シーソックの脇を開けて、空気を逃しながら乗りやすいようにシーソックを膝や足先でコックピット内に押し広げる。
  3. 機密性が高いので、そのまま脇を閉じれば、一旦押し広げられたシーソックは、コックピット内に張り付いた状態になります。

特に古いコーデュラデッキのモデルの場合に多いことですが、暫く使っていなかったりすると、船体布が縮んで組み立てられなかったり、FRPコーミングをはめられなくなってしまっていることがあります。しかし、諦める必要はありません。船体布を水に浸けるなどしてしっかり濡らすと生地が伸びやすくなり、ほとんどの場合組み立てることができます。コーミングがはめられない場合は、コーミングの周囲にたっぷり水をかけてから再度やってみてください。

出艇〜パドリング中

海で出艇する場所として最も多いのは砂浜かと思います。 
ハルの生地は丈夫なので、砂の上を引きずることにそんなに神経質になる必要はありませんが、引きずる距離をなるべく短くするような工夫はした方が良いと思います。

  • 尖った岩
  • フジツボ
  • カキ
  • サンゴ
  • 水中に落ちている人工物

これらはハルに穴を開けてしまう危険性の高い代表的なものです。フジツボやカキだらけの岩場や岸壁に不用意に近づかない、または近づく時に注意するのは当然で、これは他人に言われなくても、比較的誰でも注意することなのではないかと思います。
しかし、最も危険なのは、ハルに当たってしまうような水深に尖った岩やサンゴなどが潜んでいるのに、水面からは見えにくいケースです。海で船体布に穴を開けてしまう原因のほとんどはこれです。カヤックに座った水面に近い低い視点は、意外に思うかもしれませんが、高い位置から見るよりずっと水中の様子がわかりにくく、水面に近いことが良く作用することもありますが、この場合は弱点になってしまいます。これは、同じところにSUPで行って見るとよくわかります。

  • 例えば、出艇する場所が砂浜でも、出てすぐに海底は凸凹した岩だらけなんてことは多々あります。陸上の高い位置から予め様子を観察しておくことは大切です。
  • 同じ場所でも、潮の干満によって当然水深は変わり、状況は全く変わってしまいます。潮流を知るためにも潮汐時間を調べておくことは重要事項ですが、ハルを守るためにも大切なことです。干潮時のサンゴ礁では、全くリーフの外に出られないことなどもあります。
  • カキの多いようなところは水の透明度が低い場合が多く、潮の干満に関わらず注意が必要ですが、干潮時間帯は特に危険です。

沈した際に、「水上でシーソックを外して中に溜まった水を捨ててしまえば、排水が簡単なのでは?」と言う人がいます。しかし、これをやると、シーソックを外した瞬間に、負圧で船体内にドッと一気に水が流れ込む可能性があり、非常に危険性です。そうでなくても、沈をするような状況です。シーソックを外している間に、船体内に水が入ってしまう可能性が高く、何れにしても大変危険です。

絶対に水上でシーソックは外さないでください。

これを心配する人がたまにいますが、船体布に穴が開く原因のほとんどは、浅瀬でのヒットです。要するに船体布に穴が開くのは大抵岸近くです。根も隠れていないような水深の深いところを進んでいる限り、絶対にないとは言いませんが、船体布に穴が開く確率は非常に低いと考えられます。何れにしても、岸から遠いところを航行する際は、安全のための装備など見合った対策が必要です。

スキンカヤックでは、サメにかじられたら危険なのではと言う人がいます。しかし、サメの顎の力のにとっては、フレームと船体布のスキンカヤックも、薄いプラスチックのシェルも大した違いではありません。絶対に噛まれたくはありませんが、ホオジロザメなんかに噛まれたらどんなカヤックに乗っていても同じじゃないでしょうか。

アクアシールなどの接着剤を使用する場合は、少なくと一晩越さなければカヤックを使うことはできません。
接着剤を使う場合もそうですが、ダクトテープやTEAR-AID Repair Patchなどを貼って穴を塞ぐ場合は、接着面の汚れ・塩分・油分などしっかり落とし、よく乾かすことが重要です。ヒトの皮膚の傷口の洗浄にもアルコールを使いますが、カヤックのスキンにも使えます。薬局などで販売されている小分けに梱包された「アルコール消毒布」を持っておくと便利です。TEAR-AID Repair Patchは非常に強力な接着力があり、伸縮性も高く、スキンにもスポンソンの修理にも使えます。「TEAR-AIDとアルコール消毒布のセット」が一番現実的な船体布とスポンソンのための応急修理キットです。
スポンソンの修理は、TEAR-AIDが応急ではなく最終的な修理方法になりますし、船体布本体も、小さな穴や傷みなら、TEAR-AIDだけで十分な場合もあります。 

ツーリングの途中で、フレームが折れてしまい、まだパドリングを続けなければならない場合は何かしらの方法で折れた部分をつなぎ合わせなければなりません。

  1. 折れた部分のパイプの中に木の棒などを削って差し込み、折れたパイプ同士を繋ぎ合わせる。
  2. そして、必要に応じてさらに外側からも添え木をし、アルミのテープ(水道管の補修などに使うキッチンテープなどと呼ばれているもの)を巻き付け、しっかりと固定する。

などの応急処置方法があります。
しかし、無理してパドリングを続けない方が安全であり、その後にさらにカヤックに負担をかけてしまうことも少ないため、カヤックをたたんで移動できる場所にいるのなら、潔くツーリングを中止する方が良いとは思います。

Feathercraftには、主に船体布用の立派なリペアキットが標準で付属していますが、現場での修理(応急処置)に十分な内容ではなく、工具とフレームの修理用品も含まれていません。
そこで、ツーリング中に備えておきたい修理の材料や工具などをご紹介いたします。

  • TEAR-AID Repair Patch
    • 船体布とスポンソンどちらの穴あきにも使える強力なリペアパッチです。スポンソンの穴あきには、これが応急処置ではなく、これで修理した方が良いくらいです。また、船体布(特にデッキ面)も小さな穴ならこれで十分な場合もあります。
  • ダクトテープ
    • 強力なダクトテープは、船体布・フレームどちらの応急処置にも色々使えますが、パドルやテントなど、その他の道具の応急処置用としても役立ち、便利です。
  • キッチンテープ(アルミテープ)
    • アルミのパイプ、クロスリブ、FRPコーミングなどが折れたり割れたりした場合に使います。パドルやテントのポールの補修にも。
  • ビニールテープ
    • ダクトテープより強力ではありませんが、テープに伸縮性が欲しい部分や、細かい部分にはビニールテープが便利です。案外人間の裂傷の傷口を塞ぐのにも便利(衛生面に注意は必要ですが)です。
  • 針と糸
    • 一応あったほうが良いと思います。
  • 船体布(ハル・デッキ)その他の補修生地
    • 一応持っていたほうが良いと思いますが、全種類持っておく必要もないと思います。
  • Aquaseal
    • 補修生地を貼って修理する場合には接着剤も必要で、小さな穴はこれだけで塞ぐことができる場合もあります。しかし接着後の乾燥には時間を要し、最低8〜12時間は必要です。また、中途半端なことをしてしまうと、帰ってから修理し直す際に厄介なことになります。
  • アルコール消毒布
    • TEAR-AIDやダクトテープを使う場合も、接着剤を使う場合も、接着面を綺麗にしておくことが大変重要です。汚れていたり油分や塩分が付いていると、どんな強力な接着剤でも付きません。見える汚れを落とした後に使うと有効です。
  • サンドペーパー
    • 船体布を補修する前に、接着しやすくするために表面に少しざらつきを出すためにサンドペーパーをかけます(パンクした自転車のタイヤのチューブの補修と同じ)が、フレームの修理にも何かと使う機会はあると思います。
  • 針金
    • フレームを束ねる部分のビス・ナットの代わり、折れたフレームの補強、切れてしまったラダーケーブルを繋ぐなどなど、用途は色々あります。
  • 割り箸
    • 折れたフレームのパイプの中に入れて、折れたパイプ同士を繋いだり(パイプの太さに応じて本数を調整したり削ったりしてぴったりになるように中に詰めます)、骨折した時の添え木のようにして使います。
  • マルチプライヤー
    • 何かと便利です。大抵ドライバーも付いていますが、プライヤーでナットを挟む場合には、ここに付いているドライバーは使えないことになりますので、ドライバーは他に必要です。
  • ナイフ
  • ドライバー(アーミーナイフなどに付いているものでも可)
  • キャップボルト用の六角棒レンチ

上陸〜分解・撤収

分解する際も組み立ての時と同様、船体布とフレームを傷める砂をとにかく船体内に入れないように注意することが、その後の手入れを一番楽する方法です。
そして、分解作業は、意識をしなくても終業点検になっているのがフォールディグカヤックの利点の一つでもあります。

船体布

船体布にとって最も危険なのは、「出艇〜パドリング」の項目にも書きましたが、尖った岩・カキ・フジツボ・サンゴ・水中に落ちている人工物などです。浅いところに行けば行くほどこうしたものが水面からは見えない水中に隠れている可能性が高くなるわけで、要するに上陸点近くは、油断していると船体布にとって危険と言うことです。干潮時間が特に危ないのですが、サンゴ礁の場合は、干潮時にはリーフの内側に入れなくなってしまうこともあります。潮汐時間を調べておくことは上陸時にも重要です。


フレーム 

フレームにとって最も注意しなければならないのは、ゴロタ石の浜(拳大かそれ以上の大きさのきれいに丸まった石の浜)への上陸です。石に角がないので、船体布を傷つけず、上陸に良さそうにも思えますが、波ととともに上陸すると、波が引くときに石の上にカヤックが落とされるような状態になることがあります。運が悪ければ、アルミのフレームは曲がり、木のフレームは折れ、FRPのハルは割れてしまうことがあります。そしてゴロタ石の海岸はドン深なので、波高は小さく見えても、海岸に打ち寄せる時のパワーは見た目以上の強さがあります。

船体内に砂を入れない

しつこいようですが、組み立てのときと同様、船体布内に砂を入れないように注意すれば、後で掃除をする手間が省けます。
行動が雑な人は、悔し紛れにそういう人の行動を神経質と言うかもしれませんが、腫れ物に触る扱いをしろと言っているわけではありません。少し注意するだけで手間を減らせるなら、雑なことはしない方が合理的なだけです。


船体布の乾燥

  • 船体布は、できる限り完全に乾かしてから帰ったほうが後が楽です。
  • フレームを抜いてから船体布を乾かす人もいますが、テンションのかかった状態で乾かしたほうが乾きやすく、船体布の縮み(コーデュラデッキは特に)が起こりにくいので、可能であれば、とにかく組み上がった状態のまま乾かしてしまいます。
  • 海水の場合は、多少船体布が湿っていたとしても、塩分のおかげで逆にカビの発生が抑えられています。しかし、川や湖など淡水で使うことが多い場合は、湿ったままだとカビの発生する原因になってしまいます。良かれと思って真水で洗った後も同じです。

フレーム

フレームも濡れていたら乾かしますが、放ったまま乾かそうとするより、タオルなどで海水を拭き取ってしまったほうが塩分が残りにくくなるので、面倒臭がらず、濡れていたらなるべく拭き取ってください。
分解した後のトラブルで最も多いのはエクステンションバーの固着です。例えば、Wisperはエクステンションバーのシリンダー側からピストン側を抜き出してしまわないと収納バッグに入らないので、大抵分解した後は抜かれています。しかし、他の多くのエクステンションバーは、ピストン側を抜き出さずに、縮めてシリンダー側に入れた状態でも収納バッグに収まります。収まってしまうが故、そのまま置いておかれ、次に出してみたら固まっていたという事例です。Kahunaユーザーに最も多い失敗です。
エクステンションバーは、縮めるのではなく、必ずシリンダー側からピストン側を抜き出して収納してください。


分解・パッキングの手順

ちょっとしたコツを踏まえた効率の良い分解収納の方法を順を追ってご説明いたします。

  1. 上陸したら荷物を出し、シーソックやシートなどを外し、スプレースカートやPFDなどと共に干す(シーソックは裏返して)。
  2. 船体内に水が入っているようなら、タオルで拭き取る。大量ならビルジポンプも使う。
  3. コーミング、ハッチのリム、ラダーなどを外し、カヤックを上下逆さにしてハルを上に向けて置き、タオルでハルの水分や砂を拭き取り、しばらく干す。その間に他の片付け物や着替えを始める。
  4. ハルが乾いたら(天気が良くない場合は仕方がないので、ほどほどで諦める)、まだハルに砂が付いているようなら、乾いたタオルなどで払い落とす。
  5. カヤックを表に戻し、デッキ、コーミングやハッチの周体布内の水分を拭き取り、しばらくそのまま乾かす。その間に着替えや他の片付け物をする。
  6. デッキが乾いたら(天気が良くない場合は仕方がないので、ほどほどで我慢する)分解を始める。
  7. フレームが濡れているようなら、分解しながらタオルで拭き取る。
  8. 分解を始めたら、一番最初にパックの底にシートを入れる。背負ったときに身体への当たりを良くするため、シートパッドが背中に当たるように入れる。
  9. 次にクロスリブ、ハッチのリムをシートの上に乗せる。分解したフレームは、シーソックが乾いているようなら一旦シーソックの上にでも置いておく(フレームより船体布を先に入れるほうが、バッグに仕舞いやすい)。
  10. 船体布を畳むときは、空気封入用のチューブへ向かって両端から丸めていけば、スポンソン内の空気を押し出すことができる(片端から畳むとスポンソンに空気が溜まってしまう)。ハルに砂が付いているようなら、船体布を丸めながらタオルで拭き取って行く。
  11. 船体布をパックのグラブハンドル、ショルダーストラップの付いていない側に寄せて仕舞う。
  12. エクステンションバー、デッキバー、サイブレスバーをシートスリングにくるみ、船体布の横、パックのグラブハンドル、ショルダーストラップの側に仕舞う。コーミングの芯も同じ側に。
  13. バウセクション、スターンセクションを同じ側に仕舞う。パドルのシャフトなども同じ側に。
  14. シーソックスプレースカートなどを入れてお終い。パドルのブレードは、船体布の上に置いて、その上にPFDなどを被せて保護するように仕舞うと安全です。パックの中は、かなり余裕があり、PFDやパドルなどは勿論、キャンプ道具などを入れるスペースも十分あります。
  15. この順番で収納しておくと、組み立てるときに一旦パーツをパックから全て出して広げる必要などなく、パーツをパックから取り出しながら組み立てることができます。船体布をパックの右側に寄せて入れ、フレームをグラブハンドルとショルダーストラップの付いているパックの左側に入れている理由は、フレームを傷めないためです。これとは反対に入れたとすると、下げていた肩や手からパックを下ろしたときに、船体布など他の荷物の重みが全てフレームの上に圧し掛かり、地面との間に挟まれてしまうことになります。自分で持っていて下ろすときは丁寧に置くでしょうから心配は要らないと思いますが、飛行機の手荷物や宅配便業者に預けたときは、どうかわからないので、こうしておくと、より安全です。

このパッキングの説明はウィスパーを例にしています。モデルによって細かな部分は異なります。

使用後(帰ってから)〜保管

船体布

使用後にしっかり乾かすことができて異常が発見されなかった場合は、帰ってからすることなど特にありません。

  • 使用後に乾いていなかった場合は、出来ればフレームを入れてテンションがかかった状態で乾かします。テンションをかける理由は、船体布の縮みを防ぐためです。
  • 川や湖など淡水で使用した場合は、しっかり乾かしておかないとカビが発生してしまいます。使用後乾いていたと思っても、再度広げてみたほうが良いと思います。
  • 汚れが気になって真水で洗った場合は淡水で使用した場合と同様で、きっちり乾かさないとカビが発生してしまいます。

 

  • キール・チャインの補強ストリップに彫ったような傷が出来てしまった場合は、気付いたらアクアシール・シューグー・セメダインスーパーX ブラックなどで傷を埋めておいてください。
  • 残った塩分が船体布を痛める原因になるかどうか、化学的にどうなのかは正直言ってわかりません。しかし私は滅多に船体布を洗うことがありませんが、それによって船体布が傷んでいる実感はありません。逆に塩分が残っていることによって、カビが発生しにくい利点があることは確かです。

フレーム、ラダー

フレームやラダーなど金属部品の手入れで大切なことは、塩分を残さないことと、噛んでしまう恐れのある砂を付着させておかないことです。

  • 分解して乾いていても、海水で濡れた場合はそのまま長時間バッグに収納したままにせず、なるべく早く真水で洗ってください。
  • 海水で濡れたままの状態で真水に浸け置きするより、一旦拭き取ってから真水で洗うほうが塩分が残りません。
  • 洗った後そのまま放置しておくと、表面が所々白っぽくなることがあります。自然乾燥させるだけより、洗った後も水分を拭き取って置いたほうが間違いありません。
  • フレームを洗った場合は、5〜6回に一度はフレームとフレームの接合部分、エクステンションバーのスライド部分内側など、パイプの重なり合う部分にBoeshield T-9などの保護剤を塗布しておいてください。

シーソック、スプレースカート、シートなど

シーソックやスプレースカートなどの布地も、やはり良く乾かしておくことが大切です。特にネオプレンは紫外線で劣化しやすいので、日向に干すより、乾くのに時間はかかりますが、風通しの良い陰干しのほうが傷みません。


収納バッグ

収納バッグの手入れは意外と忘れられがちです。ジッパーに塩分が残っているとスライダーが錆び付いたり、塩分で固着し、酷い場合は開閉不能になってしまいます。
海水で濡れた場合は、ジッパーに塩分が残らないように真水でよく洗い流し、保護剤(ジッパー用のものもありますが、Boeshield T-9、その他シリコン系やテフロン系の潤滑保護剤でも結構です)を塗っておいてください。海水で濡れていなくて、たまに保護剤を塗っておかないとコイルジッパーは固着したりスライダーが腐食してしまうことがあります。注意してください。

使用中や後片付けをしているときに故障や傷を発見したら、先延ばしにしないで、帰ったらすぐに修理するよう、心がけましょう。
なるべく早いうちにやっておかないと、いつしか忘れてしまい、「いざ使おうと思ったときは壊れたまま」或いは「壊れていたことを忘れている」なんてことになりかねないからです。「修理は帰ったらすぐに」は、Feathercraftを愛用していた故ローリー イネステイラー氏の遺した名アドバイスです。これは本当に守ったほうが良いと思います。 

分解した状態での保管

  • 各パーツとも良く乾かしてから収納してください。
  • なるべく湿気の少ないところに保管したほうが良いのですが、しばらく使わないで保管しておくと、バッグの内部で結露し、船体布が湿っていることがあります。しばらく使わない場合は、たまにバッグを開けて確認してみてください。
  • 置く場所によっては、バッグの日焼けにも注意が必要です。
  • 2〜3ヶ月に一度、または水洗いを5〜6回した後にはフレームとフレームの接合部分、エクステンションバーのスライド部分内側など、パイプの重なり合う部分にBoaeshield T-9などの保護剤を塗布しておいてください。

HDPE製のクロスリブ(カフナ、Kライト以外)は、上に重量のあるものが乗って無理な力が加わり続けていると、気温が高い場合は変形する場合があります。変形しても直すのは難しくありません([ 修理 ]の項目をご参照ください)が、置き方には少し注意してください。


組み立てた状態での保管

フォールディングカヤックだからと言って、毎回必ず分解しなければいけないわけではありません。組み立てたまま保管しても構いません。

  • 紫外線は万物を傷める原因となります。紫外線に強いポリテック/デュラテックでも、なるべく直射日光の当たらない場所で保管してください。コーデュラナイロンのデッキ、またハッチカバーやグラブループなどのパーツは、紫外線によって劣化・退色しやすいので特に注意してください。
  • 保管場所は、出来れば雨風紫外線をしのげる屋根の下で。それが無理なら、せめてシートを被せてあげるくらいの配慮はしてください。
  • 船体内に水が溜まらないようにしましょう。また、絶対に船体内に海水が溜まったまま放置しないでください。
  • 一週間以上組み立てたままにするなら、組み立てる前に、フレームとフレームの接合部分、エクステンションバーのスライド部分内側など、パイプの重なり合う部分に、必ずBoaeshield T-9などの保護剤を塗布しておいてください。
  • 2ヶ月に一回は分解してください。
  • 雨だけでなく、ゴミや虫、動物の侵入を防ぐために、上下逆さにして置くとしても、コックピットカバーは付けておきましょう。
  • 部分的に無理な力がかかったり、カヤックの両端のみで支えるような置き方をしない、たまに支える位置をずらすなどの配慮も必要です。
  • 船体に負担のかかるような重量物を入れておかないようにしましょう。

運搬

持ちやすいように、或いは背負いやすいように工夫してパッキングしますが、宅配便を利用する場合や飛行機の手荷物として預ける場合は、フレームやコーミング(FRPコーミングは特に)などのパーツを保護するようなパッキングの工夫も必要です。また、ショルダーハーネスは収納しておかないと引っ掛けて壊されてしまうこともあります。その他のベルト類なども含め、何かに引っ掛けてしまいそうな部分は注意してください。
付属の収納バッグの使用に拘る必要もありません。フレームと船体布を分けて、例えば片方はホイール付きのバッグやカートで運び、片方は背負うなどの方法もあります。あまり豪華仕様ではないスノーボード用のバッグなどがフレームを入れるのに案外ピッタリだったり、メッシュや逆に防水のバックパック(もちろんどちらもパドリング中は荷物を入れておくことができます)が船体布とその他の荷物を入れるのにちょうど良かったり、無理してカヤックと他の荷物を一まとめにしようとするより、色々工夫してみるのも良いと思います。

組み立てままのフォールディングカヤックをリジットのカヤックのように車の屋根に積んで運搬することも可能です。車の屋根に取り付けたラックに積み、タイダウンベルトなどでラックにカヤックを固定し、カヤックの前後と車の前後をロープなどで固定するのが一般的な方法です。タイダウンベルトやロープは緩くても危険ですが、締め付け過ぎもカヤックを傷めてしまうので注意してください。
 
警察に一時的な許可申請をした場合を除き、車の全長の10%を超えて積載することは違法となりますので注意してください。例えば全長4.5mの車(5ナンバーや4ナンバーの小型車の規格は全長が4.7m以内、軽自動車の規格は全長が3.4m以内です。例えば普通のサイズのハイエースは、結構大きく見えても長さは小型車枠にギリギリ収まる4.695mです。)の場合、最長でも4.95mまでのカヤックしか積めないことになります。しかしこれは前後にはみ出した長さの合計が45cm以内ということですから、例えば車の屋根の長さの都合で後ろに少しずらして積み、車から後ろに45cm以上はみ出してしまったら厳密には違法となってしまいます。また、これはあまりないと思いますが、車の横幅からはみ出すのはいかなる場合も違法です。

修理

フォールディングカヤックは、傷んだパーツを部分毎に交換することが可能です。
また、船体布の修理は、FRPやポリエチレンのシェルの修理より簡単です。

ハルの修理方法をご紹介します。難しくはありませんので、ハルが損傷してしまった場合は、これを参考に修理してください。
接着剤を使用する場合も、粘着テープを使用する場合も、修理する面をとにかくきれいにして乾燥させることが最も基本です。汚れや油分が付着していたり、湿っていると、優秀な接着剤や粘着テープでも接着しません。


ダメージが大きな場合

大きく穴が空いてしまった場合は、穴の開いた箇所に船体布の内側からパッチを貼って穴を塞ぎます。外側からパッチを貼るより剥がれにくく、また見た目にもきれいに仕上がります。

  1. 穴の開いた箇所の船体布の内側の、ゴミや埃を取り除き(汚れていたら洗います)、アルコール消毒布などで拭いて、塩分や油分を拭き取ります。そして穴の周囲1.5~3cm位外側をマーキングします。
  2. 補修する箇所にリペアキットに含まれているハルと同じ素材のシートを当ててみて、マーキングした部分がしっかり隠れる大きさに切り抜きます。パッチがあまり小さいと貼り難く、剥がれやすいので、最小でも3cm四方以上が適当です。写真のように複数の損傷が隣接してあるようなら、まとめて塞いでしまいます。パッチは四角く切ったままだと剥がれやすいので、必ず角を丸く切り落としておきます。
  3. 修理する箇所に、パッチの大きさより少し(5mm以内)広く囲うようにマスキングテープを貼り、テープの内側に軽くサンドペーパーをかけ、少しざらつかせます。削りかすを払い、再度アルコール消毒布などで穴の周囲をきれいに拭き、しっかり乾燥させておきます。
  4. パッチと船体布双方にアクアシールをヘラで伸ばしながら均等に塗り(厚くなりすぎに注意)ます。特にパッチ側は端までしっかり塗っておかないと剥がれやすくなってしまいます。船体布の穴が大きい場合は、接着剤が穴から流れ出てしまわないように、接着剤を塗る前に船体布の外側から仮止めテープを貼っておきます。そして、接着剤を塗ったらすぐに貼り付けてしまわず、10分位放置します。
  5. 接着剤を塗って凡そ10分後、パッチを貼り付け、しっかり張り付くように平らな状態を保って重しを載せ、そのまま接着剤が硬化するまで8〜12時間位放置します。完全に硬化した後、反対面に貼ったテープを剥がします。
  6. 船体布の外側の穴の周囲がささくれて傷んでいるようなら、この後にささくれた部分にセメダインスーパーX ブラックかシューグーを塗っておきます。

小さな穴

小さな穴はパッチを貼らずにアクアシールだけで十分な場合もあります。手順は上の説明とほぼ同じで、パッチは貼らずに裏から貼った仮止めテープでアクアシールが流れ出ないようにするだけです。


TEAR-AIDで

TEAR-AIDは粘着テープですが非常に強力な接着力があるので、ダクトテープのような応急処置用ではありません。特にスポンソンは、パッチと接着剤より、むしろこれで修理したほうが良いくらいです。デッキの補修にも適しています。


貫通していない場合

最も多い損傷が、キールとチャインの補強ストリップに出来てしまう、彫刻刀で彫ったような傷です。貫通していなければ使用上問題はないのですが、このような傷はセメダインスーパーX ブラックやシューグーなどで埋めておけば、さらに傷が深くなるのを防げます。穴が開いてしまった場合と同様に、塗る面はしっかりきれいにしてから接着剤(補修剤)を塗布してください。

スポンソンンは、自転車のタイヤのチューブのように、本体(カヤックの中にあるチャンバー)とは別体になっています。修理の際は、チャンバーから抜き出して修理します。

  1. コックピットの部分から船体布を裏返します。スポンソンの両端の耳に小さな穴が開いています。修理する箇所に近い側の端の耳についた穴(チャンバーの端に結び付けてあったらそれを解きます)に、カヤックと同じ位の長さの紐を結び付けます。
  2. 空気封入用のチューブのチャンバーの出口の部分から、修理する箇所のあるほうの(紐を結びつけたほうの)スポンソンを抜き出します。紐の端はチャンバーから抜き出さないようにしてください。
  3. リペアキットには、スポンソンと同じ素材の補修用シートが入っています。それを修理箇所に貼付けるわけですが、方法は船体布の修理と同じ要領です。「船体布の修理」の項目を参照してください。
  4. 接着剤が完全に硬化したら、紐を引いてスポンソンを元の位置にセットし直します。このときスポンソンが捻れて入らないように注意してください。
  5. 補修シート+接着剤ではなくて、TEAR-AIDでも結構です。

 

  • 穴ではなく、スポンソンが破裂して大きく裂けてしまったような場合は、スポンソンの交換が必要です。上の説明と同じ要領でスポンソンを抜き出し、紐をチャンバーの中に残したまま、紐を新しいスポンソンの耳に結わえ直し、紐を引いて新しいスポンソンをチャンバーにセットします。
  • エアラインのスポンソンは、空気封入口がスターン側についていますので、スポンソンの修理・交換の場合は、スポンソン全体を抜き出します。紐の長さはカヤックの長さの倍位にしてください。

船体布の先端を保護するためにバウエンドキャップとスターンエンドキャップ(ラダーブラケット)が付いていますが、これが外れてしまうことがあります。アクアシールでもセメダインスパーX ブラックでも接着できます。接着する際は、カヤックを組み立てた状態で接着しますが、接着面の汚れや油分を良く落とし、接着剤が硬化するまで外れないようにマスキングテープや紐を使ってしっかりと固定しておくことがポイントです。

コーデュラデッキの場合に起こりやすいのですが、デッキの生地が縮んで組み立てが困難になることがあります。ポリテックデッキの場合でも、冬場などに使用頻度が低いと、キールエクステンションバーを伸ばすのがきつくなることがあります(スポンソンのチャンバーの縮みが原因の場合もあります)。そんなときは無理せず、エクステンションバーのスプリングボタンの穴の位置は普段より一つ手前でも構いません。一段目の穴に入れるのも非常にきつい場合や、コーミングをはめられないくらいデッキの生地(コーデュラ)が縮んでいる場合は、船体布を濡らします。湿らす程度ではなく、出来れば水に浸けるなどして船体布全体を十分に濡らし、しばらく放置してください。乗る前にカヤックの中まで濡らしてしまうのは、あまり心地良いものではありませんが、これでほとんどの場合は組み立てられます。そしてフレームを組んだまま、船体布にテンションがかかったまま乾かせば、船体布は元の状態に戻ります。

この項目は、シールスキン(ポリテック/デュラテック溶着接合の船体布)以前のカヤックに関しての説明文です。シールスキンの場合は必要のない説明です。コーデュラデッキのカヤックをお持ちの方のみお読みください。 
縫い目を目止め(シームシール)をすることで、浸水がかなり改善されることが少なくありません。縫い目からの浸水が多い場合は、やってみる価値があります。
しかし、多くの場合、浸水はシーソックの防水性能の劣化によるものが多いので、浸水が多い場合は、まずはそちらを疑ってください。
また、デッキ表面の撥水性能は、衣料などと同様で、使っているうちに劣化してきます。水をはじかなくなってきたら、市販の撥水スプレーを使用すれば使用後の乾きも速くなり、汚れも付きにくくなります。
 

シームシール(目止め)の仕方

リペアキットに付属していた接着剤で目止めするよう説明文には書いてありました。しかし、もうこれが生き残っていることはないと思います。目止めにはアウトドアショップなどで市販されている、テントなどに使用するシームシーラーを使用してください。
 

デッキとハルの接合部分

シームシーラーのチューブには大抵ノズルが付属していますが、この部分は、できればシュリンジ(注射器のようなもの)にシーラーの溶液を入れて使用したほうが塗りやすく、きれいに仕上がります。
組み立てた状態のカヤックを何かで支えて横に向けて置きます。この状態で塗れば、縫い目にシーラーが浸透しやすくなります。
ウェビングループの付けられている部分は、ウェビングループの両側に塗ってください。
 

デッキ面の縫い目

船体布を裏返して縫い目に塗ると、表面に塗るよりシーラーが劣化しにくく長持ちし、また見た目もきれいです。

フレームが曲がってしまった場合の曲げ戻しは、簡単ではありません。また一度曲がったものを曲げ戻すと、金属疲労を起こしていますので、元と同じ強度はなくなってしまいます。フレームが曲がってしまった場合はご相談ください。


エクステンションバーの固着

カヤックを分解後、エクステンションバーのピストン側をシリンダー側から抜き取らないで保管する人がいますが、これは絶対に止めてください。例え洗った後でも、時間が経つと固着してしまう場合があります。使用後は勿論、洗った後でもエクステンションバーは必ず分解して保管してください。
もし固着してしまった場合は、暫く水に浸けおきし、塩分が溶け出すのを待ちます。手で握って抜けないからと言って、フレームをバイスで強く挟むのは危険です。円柱がつぶれて戻らなくなります。挟むなら、グリップ部分がプラスチック製の傷のつきにくいプライヤーを使う程度にしてください。暫く水に浸けても駄目な場合は交換するしかありません。奥の手でバーナーで炙る方法がありますが、これは金属を痛めてしまう危険性が高く、また作業的にも危険なのでお勧めいたしません。


クロスリブの変形

HDPE(高密度ポリエチレン)のクロスリブは、暑いところで長時間使用した場合にカヤックの形状に沿って若干変形する場合があります。また保管時にも、部分的に強い力がかかっていると変形する場合があります。しかし心配は要りません。分解して日光に当てて暖めれば、平らに戻ります。変形を防ぎ強度を上げるために、特にサイズの大きなK2のクロスリブにはアルミのプレートで補強がしてあります。
カフナとKライトのポリカーボネイト製のクロスリブは、熱で曲がることはありませんが、欠けたり割れたりすることはあるので、強くぶつけたりしないように注意してください。

当店では、勿論フェザークラフトカヤックの修理も承っております。
修理品を直接当店へお持ちいただいたり、お送りいただく前に、必ず以下の手順に従っていただきますようお願い致します。

  1. 当店へは、最初にEメールで以下のことをお知らせください。お電話より、なるべく文章(EメールまたはFAX)でお願い致します。
    • ・モデル名、年式、ご購入された店名。
    • ・破損の状況や状態がわかるように詳しく。
    • ・他店でご購入いただいた方は、船体布のシリアルナンバー。
      • 余程古いもの以外、数字とアルファベットを組み合わせたナンバーが船体布の船尾のほうに付いています。正規輸入のフェザークラフトカヤックは、このシリアルナンバーが控えられています。
    • ・お客様のお名前、ご住所、ご連絡先など。
  2. 修理代金は、お送りいただいたご説明で大まかな見当はつきますが、単純なパーツ交換など以外の場合は、現物を確認してからでないと判断できないことも多々あります。修理はそれをご了承いただいた上で承ります。
  3. 当店からの返信がありましたら、修理品を当店へお持ちいただくか、お送りください。

その他の注意事項

  • 他店でご購入いただいたカヤックの修理も承りますが、他店でご購入いただいたカヤックの場合は、一応まずはお買い求めいただいた販売店へご相談ください。
  • 修理に出される前に、船体布、フレームとも、汚れている場合は洗うなどして必ずきれいな状態にしておいてください。。
  • 船体布に補強や修理のためのテープなどを貼られている場合は必ず剥がし、テープの接着剤が残っていない状態にしてから修理に出されるようお願いいたします(修理箇所に直接影響のない部分でしたら結構です)。
  • 並行輸入品は正規輸入品と修理代金が異なります。必ずお買い求めになられた販売店をお知らせください。販売店が不明の場合は、並行輸入品の修理代金となります。
  • メーカーの工場が閉鎖されてしまったため、大変残念ですが修理不能な場合もあります。

その他のノウハウについて

 こちらの項目をご覧ください。

「Feathercraftは組み立てが大変...」と言う人がいます。コツと頭を使う(工夫する)必要はありますが、特別器用である必要もなければ、力も要りません。
これまでいくら説明しても疑う人もいましたが、もう販売していないんですから、嘘をついてまで「大変ではない」などと言わなければならない理由なども全くないわけです。私は、KahunaやWisperでしたら嘘偽りなく15分〜20分位で無理なく組み立てます。本当に組み立ては大変ではありません。要領良く進めれば、出艇までの全ての準備に1時間以上費やすようなこともありません。
 

  • 組み立て方のコツや注意点などは、ご購入いただいた際にご説明してきましたが、当店でご購入いただいた方は、必要であればもちろんご遠慮なく再度訊いてください。
  • 並行輸入などで入手し、組み立てその他のノウハウが必要な方は、CCPにご加入いただくか、有料で組み立てなどの説明を承ります。組み立てなどのノウハウの講習料金は、3時間20,000円/1名〜(実施場所によって異なります)です。

ショートツーリング

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